親父2

6月に投稿した親父の話の続きです。

暇つぶし投稿第9弾、暇な人だけ読んでください。

3年前に親父が亡くなったのだが(詳細は、親父という話を読んでいただきたい。)母親より、親父が癌に侵されている旨を聞き、実家に帰り僕の思いの旨を親父に話した。その続きを書いてみようと思う。

思いを伝えたあと、僕は親父に明日墓を探しに行こうと話をした。その話を聞いた姉は間違いなく、私の弟は頭がおかしいのではないだろうか?と思ったに違いない。僕は至って正気だった。なぜなら本当の意味で「終の住処」なのであり、それを自分で選べないのはおかしい話である。よく生前に墓地を買う方がいるが、自分の子どもに金銭的な迷惑をかけたくないからということが大きな理由だと思うが、終の住処くらいは自分で決めたいという気持ちもあるのではなかろうか?と僕は思う。意外だったのが、お袋も賛同してくれたことだ。気丈に対応していた母親には頭が下がる思いだった。

翌日、完全号泣崩壊している姉貴は邪魔なので、両親と僕の3人で墓探しに行った。結論から話せば、親父が気に入ってくれた墓地を買う?ことができたので、今では天国の親父も住み心地良いかと思う(笑)。読んでくれている皆さんに一言、これね、本当にやってよかった!チラシが入っていた墓地を3カ所程回ったけど、親父を始め僕とお袋もなんか「んー…」て感じなのよ。これ亡くなって、慌ただしく冷静な判断ができない時に決められるかは正直なところできなかったと思う。その日は結局なんの収穫?もないまま帰宅した。後日、立ち直った姉貴と両親の3人で現在の墓地に決めたのである。親父も日当たりが良くて非常に気に入っていた。

墓の値段は親父が入院していた病院の喫茶店で、お袋とコーヒーを飲みながら話したのだが、正直どひゃ〜と思う値段だった(笑)。個人的にネットで調べていたのだが、墓石もピンキリであり色々あるな〜と思いつつ、この墓石いいな〜と思っていた。

と・こ・ろ・が 

親父の墓は霊園なのだが、霊園は墓石屋さんが共同出資をしているので、霊園指定の墓石屋からしか購入できない決まりになっていた。それが不満なら霊園の区画は諦めるしかないとの事。言われるがままの料金形態であったが、ここは親父が希望した区画なので契約しようとお袋に話し、病院をあとにした。

ちなみにこのお墓、あと10人くらい入るらしく自分の墓も同時に買ったようなものである。そう考えると安いものか…と納得してしまった。

実は僕、葬儀屋にも親父が入院している間に相談に行っていた。担当さんに「もうすぐ親父が死ぬと思うのですが、相談させてください。」みたいな感じで。これも本当に早めに相談しておいた方がいいと思った。今は控えめな葬儀も多いと思うが皆さんも一度は生前家族で話し合っていた方がいいかと思う。準備しておけば満足のいく葬儀ができるからね。何より亡くなってあたふたした状態でゆっくり説明なんか聞いている暇はない!もう言われるがままだと思う。葬儀の話はまた次回するけど、これが大変だったのよ〜…笑っちゃって!

まあ色々自由気ままに準備をしていたのだが、最後にもう一つ、我が家は戒名を親父に考えさせました。最近流行っているらしいのだが、皆さんは自分の両親や祖父母の戒名を知っているであろうか?大半が両親は知っているけど、祖父母となると…というのが殆どではなかろうか?僕も祖父母の戒名知らないのである。これっておかしいでしょ?本名は皆知っているのに戒名を知らない。高い金払ったのに、信士、信女、居士、大院居士という位に、何十万という金を払い、故人のことを知らない坊さんが戒名を付けて、子どもや孫が覚えていない…。こんなアホな話ないでしょう?名前って人生で最初にもらうプレゼントなのだが、自分の名前に不満を覚えた経験がある人は沢山いるであろう。だからこそ、最後の時くらいは自分で名前をつけてもいいのではないだろうか。親父に言ったのは、人生を振り返ってこれはという漢字を5文字考えてみてと伝えた。親父の名前に「年」という字が入るので、それを抜いた5文字。イメージとして、○○院○○○年 居士 とした。ちなみに居士くらいはつけてもいいだろうと思って勝手に居士とした。大院居士はさすがにやりすぎかなと思い、松竹梅の竹レベルで考えた(笑)

いや〜親父、必死に考えていたね。入院して1番考えてたのではないかな〜?結局5文字の中に祖父母の名前が入っていた。やはり親は偉大だね!なんか不思議と嬉しかったよ。

おかげで絶対戒名忘れないね。その5文字が親父の人生物語っていたのが伝わった。

とまあ、こんな感じでお迎えが来てお別れをしました。

次は葬儀の話でもします。

では!

 

 

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