祟られたかも…

いよいよ12月に入り今年もあと1ヶ月。皆さんいかがお過ごしでしょうか? 振り返ると天災に対しての無力さを痛感したイメージしかない…そんな1年でした。

暇つぶし投稿第4弾、暇な方だけ読んでください。

以前の話から登場している僕の爺さん。変わり者というお話を投稿したのだが、今回の主人公は、この爺さん。

江東区の北砂にある公団に自宅があり(本宅は新島)爺さんが都内で仕事がある際に使用していた。今では叔母夫婦が住んでいるが、当時は爺さんと叔母(爺さんの三女)が住んでいた。僕が中学の頃だろうか、この家に遊びに来た時、台所をふと見上げると、汚い石の塊が置いてある。僕は???と思って、母親にあれは何物か?と尋ねると「あんた知らないんだっけ?」と一言、ここからがタイトルの「祟られたかも」という話が始まる。

ある夜、爺さんはどこかの居酒屋で美味しくお酒を呑み、いい気分で帰っている途中に神社で一休み、寒空の中で神様を守るように鎮座しているお稲荷様に対して爺さんは少し寄りかかって休もうとしたその時…

「ゴロン!」

ふと見れば、お稲荷様の首がすっ転がっているではないか!ところが爺さん元の位置に置くではなく、何故か持って帰ってきてしまうという離業をやってのけた。当の本人は帰宅後爆睡。朝になって叔母は得体の知れない物体を見て爺さんに尋ねるとお稲荷様の首だという!叔母は半狂乱となり、すぐに元に戻すよう爺さんに促すと、記憶にないと言うではないか!お稲荷様の首を持って帰ったことは記憶にあるらしいが、その他の記憶が全く無いという状態であり、ツッコミどころが満載な珍プレーをしやがった爺さんに叔母は呆れかえっていた。とはいえ、これからどうすればよいのやら…と途方に暮れていると、電話が鳴った。電話の主は婆さん。今朝、変な夢を見たという。婆さんの話はこうだ。夢の中にお稲荷様が出て、

「しばらく厄介になるぞよ…。高い所に祀ってくれ!」

叔母は偶然にしては出来過ぎなので、驚きまくり、すぐさま部屋を見回しカラーボックスが一番高い所にあったので、カラーボックスの上にお稲荷様の首を置き、お酒と油揚げをお供えした。その状態が何年も続いている中で僕が気づいたというわけだ。

余談だが、キツネは肉食のため油揚げを好んで食べるわけではないことを加えておく(笑)

冷静に考えると、それ以降に何も祟られることもなく平穏無事に生きてこられたのは、婆さんが見た夢のお告げのお陰なのかもしれない。あーよかった!婆さんありがとう!これで平和に暮らせる。

 

で 終わればよかったのだが、そうは問屋がおろさない。僕が高校生の時だろうか、またしても婆さんの夢の中に登場したのはお稲荷様!たった一言を言い放った。

「帰りたくなったぞよ!」

…オイッ!

今更何を言っているのだろうか、気まぐれなお稲荷様に親族一同慌てふためいた。しかし持ち帰った当の本人はとっくにあの世に旅立っているのだ。もはや、どこのお稲荷様なのかすら見当もつかない。僕の親父が調べまくって、東伏見にある稲荷神社に相談したところ、宮司さんは「どえらいことをしてしまった!すぐに持ってきてください。責任持って奉ります。」とのこと。

危なかったー!一歩間違えていたら、祟られたかもしれないと思うとゾッとする。

今のところ平和に過ごしているので特に祟られてはいないであろう。。

皆さんもお稲荷様の首はくれぐれも持って帰らないように!

 

では!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL